おおいたっ子 新地町招待企画 福島訪問ツアー3日目

  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 11.住み続けられるまちづくりを

【3日目】
新地町役場展望ロビーに上がり、東日本大震災の当時の津波の状況や新地町の復興整備、造成工事内容など、新地町の復興について説明がありました。
次に相馬港にある液化天然ガス(LNG)の貯蔵・供給基地「相馬LNG基地」を訪問。石油資源開発株式会社「JAPEX」新潟・仙台間のガスパイプラインに繋げる「相馬プロジェクト」について説明をお聞きし、子どもたちから活発な意見が出されました。

次に「パンプトラック体験」と「パークセンター・想いの丘」を訪問。
「パンプトラック」とは、コースの路面が大小さまざまな波のように起伏している周回型のコースを自転車に立ち乗りをして回るという体験型スポーツです。
最初は恐る恐る乗っていた子どもたちも、最後のコースでは波打ったコースを立ち乗りして颯爽と走り、楽しみました。
そして、「パークセンター」では、語り部の川上照美さんより自分の体験を交えながら、
新地町の産業、東日本大震災の被害状況、福島第一原発1号爆発事故発生、避難所での生活、釣師防災緑地公園の成り立ちなど説明をお聞きし、「想いの丘」に移動しました。
防災緑地公園の一番高い「想いの丘」には、二つの大きな石が寄り添いながら立っています。人と人とが互いに寄り添い、助け合い、支え合う姿を、そして中心の鐘は希望を表現しており、寄り添った石の間の先は震源地をさしているとのことです。「想いの丘」は、“悲しいばかりでは前をむけない、それぞれの想いでこの丘を訪れてほしい”という想いで建てられたと話してくださいました。そして、警報が鳴ったら「たいしたことない」と思わず、情報をよく聞き命を守る行動をとってほしいと子どもたちに強く語ってくれました。

 大分から参加した子どもたちは、アウトドア体験、史跡めぐり、語り部のお話などさまざま
なことを見て、聞いて、学んで、ふくしまでの貴重な体験をさせていただきました。
新地町では相馬LNC基地が建設され、新地駅周辺もホテル、交流センターなどが建てられており、復興に向けた力強さを感じました。
そして、東日本大震災によって失われた尊い命、忘れてはいけません。震災で学んだ多くの
ことを教訓に、まずは近い将来起こりうるかもしれない災害に備えることが重要だと考えます。
一人一人が防災対策を意識して準備することが重要であり、震災の教訓を風化させず、災害に対する意識の大切さを伝承していきたいです。

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