おおいたっ子 新地町招待企画 福島訪問ツアーレポ①

  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 11.住み続けられるまちづくりを

東日本大震災から11年。コープおおいたはこれまで様々なふくしま復興支援活動に取り組んできました。例年、夏に「ふくしまっ子応援企画」として、大分県社会福祉協議会さんと一緒にふくしまの子どもたちを大分に招待する企画を行ってきましたが、今回、福島県相馬郡新地町から大分の子どもたちをふくしまに招待したいというお話がありました。

2022年8月21日~23日に小学校5・6年生の18名が福島県新地町の震災復興を体感し、新地町の歴史や文化を学び、アウトドアも楽しみました!今回はレポートその1をお届けします。

8月21日(日)
12時過ぎに福島県に到着し、鹿狼の湯にて旅館自慢の十割そばを頂きました。
鹿狼の湯は今年3月の福島県沖で発生した震度6強の地震で被害を受け、宿泊業を休止しているようです。

8月後半でしたが、窓を開けるだけで涼しい風が入り、エアコンが必要な大分と福島の気候の違いが良く分かりました。昼食の際、新地町町長より名産品のリンゴジュース、桃の差し入れがあり食後のおやつとして子どもたちに振舞われ、喜んでおりました。その後、新地町役場に訪問し大堀町長をはじめ、岡崎副町長、教育委員会の佐々木教育長らによる歓迎レセプションを開催して頂きました。それぞれ、福島県、新地町、地震、津波、原発事故について学び家族や友達に伝えてほしいと挨拶がありました。
歓迎レセプション後、相馬市にある伝承鎮魂記念館に移動し、津波の被害にあった語り部の五十嵐さんの話を聞きました。

五十嵐さんは旅館業を営んでおり、3月11日に宿泊する方の準備をしているときに地震が発生し、津波が来る前に避難したが間に合わず、津波に飲まれ、木につかまり運よく助かったとのお話でした。
その時に一緒にいた人は津波に飲まれてしまったという壮絶なエピソードを語ってもらいました。教訓である「津波が発生するときは遠くに逃げるのではなく、高台にすぐ避難する」「津波は1回だけではない」などの話を子どもたちは集中して聞いていました。

伝承鎮魂記念館では映像、写真等の資料が展示されており、当時の状況が伝わる施設となっておりました。施設職員からも津波被害前、被害後の写真をもとに説明を受け、子どもたちも真剣な表情で写真を見つめていました。

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