おおいたっ子 新地町招待企画 福島訪問ツアーレポ③

  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 11.住み続けられるまちづくりを

8月23日(火)
新地町の鹿狼山を登りました。標高429m、山頂まで距離1.6kmの小さな山ですが、地元に愛されているシンボル的な存在です。
子どもたち全員登頂することができましたが、途中「疲れた」「もうヤダ」「帰りたい」など言いながら歩いていました。山頂の景色を見た瞬間に「スゲー」「景色きれい」「気持ちいい」と登頂の気持ち良さを味わっていました。鹿狼山は日本一早い山開きと言われており、1月1日の午前5時に山開きが行われ山頂で初日の出を見る地元住民が多いようです。登山途中に出会った方は「今日は2回登るよ」「ニホンカモシカが住んでるるよ」と写真を見せて頂き、住民から愛されている山だと感じました。

宮城県山本町にある震災遺構、中浜小学校を訪問し震災当時の校長先生より津波について説明をして頂きました。

中浜小学校は10メートル級の津波被害にあった小学校ですが、69名の全生徒、近隣住民含めた90名全員が助かった小学校です。校長先生曰く、偶然が多く重なって全員が助かったとのことです。
①3/10に地震が発生し、高台までの避難ルートの確認、移動時間などの情報が全教員と共有できていた。
②建て替えの際、地元住民の要望で高潮、津波対策で2メートルほど、かさ上げしていた。
③吹き抜けの校舎に設計され、柱も四角ではなく円柱状になっており津波の衝撃を緩和していた。

他にも様々な要因があるそうですが、時間の関係上すべてを聞くことが出来ませんでした。その後避難した屋上、屋根裏部屋の見学をしました。施設の職員に聞いた話では土地のかさ上げ工事には校舎もう一棟が立てられるほどの費用が発生していると聞き、2階の天井まで被害にあっていたことを考えると地元の事を良く知る住民の声の大切さを感じました。

〈まとめ〉
招待してもらった子ども達も数名の語り部さんからそれぞれ被災した当時の悲惨な様子を聞き、復興が進む新地町の様子などを自分たちの目で見ることができました。
きっと親御さんや友人に今回知り得たことを話してくれるでしょう。
また子どもたちも大きなハプニングもなく無事に帰ってくることができました。

大分の子どもたちを新地町や被災地に連れていき、東日本大震災を風化させない、そして復興する福島の現状を、未来ある子どもたちに経験してもらう良い機会となりました。
ご招待いただいた福島県新地町の皆さま、誠にありがとうございました。

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